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談笑するスタッフたち
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一人で訪問。でも、一人で支えない。

訪問看護では、一人の利用者様に対して看護師やPT・OT・STなど、それぞれの専門性を活かして支援を考えます。一人では見えなかったことを、チームで見つけていく訪問看護の仕事を今回のブログではご紹介します。

同じ利用者様を見ても、気づくことは違う

訪問看護の仕事では、利用者様のご自宅に一人で訪問する場面も多くあります。

そのため、「訪問看護は一人で判断して、一人で支援する仕事」というイメージを持っている方もいるかもしれません。

でも、実際には少し違います。

一人の利用者様を見ても、看護師とセラピストでは気づくことが違います。

看護師が体調や服薬、医療的な変化に気づく一方で、PTが動作や身体の使い方に気づく。

OTなら生活動作や環境との関係に目を向け、STならコミュニケーションや食事場面から気づくことがあります。

同じ人を見ているのに、見えているものが違う。

だからこそ、専門職が関わる意味があります。

「私はこう思う」を持ち寄ってみる

例えば、ある利用者様について、

「最近、少し動く量が減っている気がする」

という気づきがあったとします。

看護師から見ると、体調や服薬の変化が関係しているかもしれません。

セラピストから見ると、身体の動かしにくさや疲れやすさが影響している可能性があります。

ご家族からは、「最近、家ではあまり動かなくなった」という話が出てくるかもしれません。

一つひとつの情報だけでは、原因がはっきりしないこともあります。

だからこそ、それぞれが持っている情報を持ち寄る。

「自分はこう見えた」

「私はこう感じた」

「ご家族からはこう聞いています」

そうやって情報を重ねることで、一人では見えなかったことが少しずつ見えてきます。

専門性は、「自分だけで完結させる」ためにあるのではない

専門職として経験を積むと、自分の知識や技術が増えていきます。

もちろん、それは大きな強みになります。

でも、専門性が高くなることは、何でも一人で解決できるようになることではありません。

むしろ、

「これは自分より、この専門職に相談したほうがいい」

と判断できることも、専門性の一つです。

看護師がセラピストに相談する。

PTが看護師に体調面について確認する。

OTが生活環境について他職種に共有する。

STが食事場面で気づいたことをチームに伝える。

それぞれが自分の専門性を持ちながら、必要なところで他の専門職の力を借りる。

その積み重ねが、より良い支援につながっていきます。

「答えを出す」より、「一緒に考える」

在宅の現場では、教科書通りにいかないこともたくさんあります。

病院とは違い、利用者様が生活している環境そのものが支援の場です。

住宅の間取り。

家族構成。

生活リズム。

本人の希望。

これまでの生活習慣。

さまざまな条件が重なっているため、「これが正解」と簡単に決められないこともあります。

そんなときに大切なのが、チームで考えること。

「この方法ならできそう」

「こちらのやり方のほうが生活には合いそう」

「まずはここから試してみよう」

と、それぞれの視点を持ち寄りながら、その人に合った方法を探していきます。

他職種との関わりが、自分の視野も広げてくれる

多職種連携の面白さは、利用者様への支援だけにあるわけではありません。

一緒に働く専門職から、自分にはなかった視点を学べることも大きな魅力です。

看護師がセラピストの視点を知る。

セラピストが看護師の視点を知る。

それによって、これまでとは違った角度から利用者様を見ることができるようになります。

「そんなところを見ていたんだ」

「その情報があると、こう考えられるんだ」

そんな発見が、日々の仕事の中にあります。

専門職として成長するということは、自分の専門分野だけを深めることではありません。

他の専門職の視点を知ることで、自分の専門性の見え方も変わっていきます。

一人で訪問する。でも、一人で支援しない。

訪問するときは、一人で利用者様のご自宅へ向かいます。

その場で状況を見て、考えて、判断する。

訪問看護ならではの責任と面白さがあります。

でも、その判断を一人で抱え込む必要はありません。

迷ったときに相談する。

気づいたことを共有する。

専門的な意見を聞く。

必要な人につなぐ。

そうやってチームで考えることができるからこそ、一人の専門職では届かなかった支援につながることがあります。

「一人で訪問する仕事」だけど、「一人で支える仕事」ではない。

それが、訪問看護の面白さの一つです。

看護師として、セラピストとして、これまで身につけてきた専門性。

それを訪問看護の現場で活かしながら、他職種の視点にも触れてみる。

一人の利用者様について、いろいろな専門職が違う角度から考える。

その経験は、きっと自分自身の「見る力」や「考える力」にもつながっていきます。

「もっといろいろな視点から利用者様を見てみたい」

「自分の専門性を、他職種との連携の中で活かしてみたい」

そんな方にとって、訪問看護は新しい発見のある仕事かもしれません。

まずは、実際の現場や働き方について話を聞いてみるところからでも大丈夫です。

一人では見えなかったものを、チームで見つけていく。

そんな訪問看護の仕事を、一度覗いてみませんか?